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赤坂迎賓館 前庭公開 [建築、デザイン]

今回は珍しく「梅ちゃん先生」も「けいおん!」も自主規制(笑)して、

前振りなしでいきなり本文です。

文化の日の11月3日(土)は、

赤坂迎賓館の前庭公開の最終日。

いつもは堅く閉ざされているこの門の

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内側に入れるというので、予想以上の大混雑。

門の前に行列ができていました。

中に入るとさらにスゴイことに。

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赤坂離宮迎賓館、元々は大正天皇の住居として

明治42(1909)年に建てられました。

日本で唯一のネオ・バロック様式の洋風宮廷建築です。

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手掛けたのは、片山東熊。

辰野金吾、妻木頼黄と並ぶ第一世代の巨匠にして

日本建築史上唯一の「宮廷建築家」です。

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欧州留学の際に各国の宮廷をつぶさに調査した片山が、

欧米に伍した近代国家としての日本に、

欧州の王室と並ぶ存在としての皇室にふさわしい建物を作るべく、

己の宮廷建築家のキャリアの集大成として取り組みました。

 

しかし、片山の意気込みに反して、

この建物は当初の目的を果たすことはありませんでした。

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質素を重んじる明治天皇の、

「天皇としての住居にしては贅沢すぎるのではないか」

との言を受けて、

大正天皇の住まいの場としては使われなかったのです。

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その後は、東宮御所となるもあまり使われることなく、

戦後は、国会図書館やオリンピック委員会が入居という数奇な運命を経て、

昭和49(1974)年に迎賓館となって現在に至るのでした。

 

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今回は、前庭公開で外から眺めるだけでしたが、

geihin10.jpg 

今度は一般公開に応募して中を見てみたいものです!!

 

 

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コメント 8

rtfk

迎賓館 公開の日があるとは知りませんでした(汗)

by rtfk (2012-11-04 21:31) 

carotte

公開は外と内は別々なんですね。そんなケチなこと言わないで同時にやってくれればいいのにと思ってしまいました ^^;
入り口の雨よけの屋根がアールデコかと一瞬思ってしまいましたが、違ってました。全体の作りから言っても、アールデコではちょっと軽すぎますね。
by carotte (2012-11-05 00:22) 

はる

迎賓館、入れる日があるのですね。来年のチャンスにトライしてみたいです。
by はる (2012-11-05 00:57) 

Jetstream777

迎賓館は通りすがりに、門の格子からのぞくいただけです。 
中へも入れる日があるんですね。
門の中は日本とは思えない雰囲気ですね。 (@_@)
by Jetstream777 (2012-11-05 21:06) 

ぐす

迎賓館にそんな謂れがあるとは知りませんでした・・・。

正確には、紅葉直前の京都でした(^^ゞ
by ぐす (2012-11-10 09:55) 

opas10

rtfkさま
迎賓館のHPの隅にちょこ~っと出ているだけなので、相当注意していないとわからないんですよ。

carotteさま
内部公開は、年に一度、抽選になっているみたいです。今回外観を見て、ますます内部を見てみたくなりました。あの雨よけ、一見するとアール・デコっぽくも見えるんですよね。ちょっと謎めいています。

はるさま
はい、迎賓館のHPでチェックしていると、小さ~く(笑)掲載されています。

Jetstream777さま
普段は門の外から遥か遠くにしか見えないですよね。欧州宮殿風の庭を歩いていると、見附方向にニューオータニが見えて、ちょっと不思議な感覚になります。

ぐすさま
あらら、紅葉直前でしたか!京都の麺界(?)も奥深そうですね~。
by opas10 (2012-11-11 13:01) 

cjlewis

昔、よく、この前の道で、迎賓館バックにロケをしました。
「撮影のため」という目的は、お役人には意味不明らしく、
頼みに行っても「?」ってカンジで門前払いをくらい、
道路占有許可が下りないのですが、
ここの前の道だけは、「またか!」というカンジで申請を受理してもらえます。

中、入ってみたいなあ~
そういえば、10年前、エリザベス女王即位50周年の年、
バッキンガム宮殿が、中を特別公開してて、連日長蛇の列でした。
確か、10ポンドとか、15ポンドとか、結構いい値段とって見せてました。
by cjlewis (2012-11-12 12:29) 

opas10

Cjlewisさま
撮影のための道路占有許可、確かになかなかくれないんですよね~。そして迎賓館の前の道、ちょっと日本離れしていて画になります!そしてここの内部公開ならマニアはお金払っても見ますね!立体美術館みたいなもんですから。
by opas10 (2012-11-17 14:21) 

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