またまた真夏に京都(2):東山慈照寺(銀閣寺) [建築、デザイン]
京都観光の定番「銀閣寺」、実は昨年も訪れています。
(昨年8月の「真夏にKyoto(3)」に掲載)
ただ、昨年はちょうど観音殿が補修工事中で、
東山文化本来の「ワビサビ」からほど遠い姿だったために、
渋好みの師匠から是非本来の姿が見たいという強い要望があり、
異例の2年連続訪問となりました。
哲学の道を歩いていると、
夏の京都にしては珍しく気持ちの良い風が吹きぬけていきます。
これも前日の大雨のおかげのようです。
さて、肝心の観音堂は、
このとおり、Completeしており、
師匠を落胆させた昨年の姿から完全復帰しておりました。
ここでやっと昨年も師匠に言った、
「ボン、これが日本人のDNAに刷り込まれている東山文化やで。
よ~く目を開けて見ときや」が説得力を持ったのでした。
ところが、すでに予備知識豊富なボンは、スタスタと先に進み、
向月台や銀沙灘との組み合わせを楽しんでおりました。
そして、ボンとは別の予備知識を仕入れている父は、東求堂を見まわします。
こちらは義政の持仏堂として、観音殿よりも先に建てられています。
特別参拝の時期でないと内部の見学はできませんが、
書院造や草庵茶室の源流となった間取りがあり、
日本の建築史上でも非常にエポックな建物なのでした。
草庵茶室の源流というのは、
ものすっごく雑な言い方をすると、「日本初の4畳半」。(!)
半畳の部分でお茶をたてて、主人と客がそれぞれ一畳で対座、
余白もそれぞれ一畳という濃密な空間構成の源流がここにあります。
昨年は夏の日差しがかなり強烈に照りつけて、
参拝途中で干からびそうになったのが、
今年はあまり暑さを感じず、庭園散策も非常に快適。
苔むす庭なんぞも存分に楽しめました。
去年、欧米系観光客が「ワンダフォ~」と言って撮りまくっていた
苔むす庭に木漏れ日、というのも撮影。
師匠ともども、前年にできなかったことを満喫したのでした。
(つづく)
TVアニメ「けいおん!!」エンディングテーマ NO,Thank You!(初回限定盤)
- アーティスト: 放課後ティータイム〔平沢唯・秋山澪・田井中律・琴吹紬・中野梓(CV:豊崎愛生、日笠陽子、佐藤聡美、寿美菜子、竹達彩奈)〕,大森祥子,小森茂生
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2010/08/04
- メディア: CD
- 作者: 小宮 一慶
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2009/08/06
- メディア: 単行本
昨年のも合わせて拝見させていただきました。
銀閣寺は、もうだいぶ前に一度行ったきりです。
あらためて写真で見ると、外国人観光客が「ワンダフォ〜」というのも分かります。美しいというだけでなく、歴史の厚みと品格みたいなものを感じますねえ。
by carotte (2010-08-14 22:37)
四畳半って、そういうことだったんですね。
恥ずかしながら、初めて知りましたが、
素晴らしい美学です!
by cjlewis (2010-08-15 10:34)
茶室→4畳半、なるほど!
知識をもって、建物を訪問すると面白さが違いますね。
by Jetstream777 (2010-08-15 11:26)
carotteさま
欧米系の観光客は日本人よりも日本的なるものや「ワビサビ」に敏感かもしれません。我々日本人が見落としてしまいそうなところに激しく反応しているので、却って勉強になったりします(汗)。
Cjlewisさま
ものすっごく乱暴な説明なので恐縮です。どうやら義政にとっては主人と客が対座する空間としては4畳半程度のSquareな空間が丁度具合がよかったようです。
Jetstream777さま
4畳半というとなんだか「公団住宅」とか「学生下宿」みたいにあまり豊かなイメージがないのですが、茶室が源流と知ると何やら有難味を覚えるのが不思議なところです(笑)
by opas10 (2010-08-15 11:56)
「ワンダフォ~」です!願わくば、opasさんの解説付きで行って見たい!
by kuni (2010-08-15 19:33)
kuniさま
最近師匠は、父が解説を始めると、そそくさと逃げ出すのでした(笑)
by opas10 (2010-08-16 20:52)