芸大奏楽堂 [建築、デザイン]
上野の山の前川國男探索をしていたら
以前から気になっていた芸大奏楽堂が一般公開をしており、
当然のように吸引されます。
そうか、エントランスのディテールはこうなっているんだ。
中に入るとこんな感じ。
奏楽堂の資料がふんだんに展示されており、
設計者についての写真もありました。
左が全体設計の山口半六、右は音響設計の上原六四郎
この山口半六は、辰野金吾、妻木頼黄と並び日本建築界の第一期生で、
官費留学生として辰野は英国、妻木はドイツ、そして山口はフランスへ留学。
42歳で早逝したこともあり、彼が手がけた作品で現存しているのは東京では芸大奏楽堂だけです。
ところがこの奏楽堂、フランスとはあまり縁のない下見板貼り。
山口と下見板貼りがどこで結びついたのか、ちょっと謎めいております。
さて、資料として増築改築の経緯をまとめた展開図なんかも展示されています。
音楽ホールだけあって音響設計の展示が実に興味深い。
音楽ホールは反響を抑えることがイノチ、
最近は壁面の間にグラスウールを入れて反響を抑えていますが
昔は藁を入れていたとは!!
さて、いよいよ音楽ホール。
パイプオルガンは現役で、この日は調律をしていました。
ホールの梁と柱の部分の装飾。
一階から音楽ホールへ向かう階段の吹き抜けは、明りが周り込んで
清潔感があふれております。
階段ホールの照明器具。
こういうモノはなぜか昔のほうが高級感がありますなあ。
2009-10-04 12:10
nice!(3)
コメント(2)
トラックバック(0)
ここで、芸大声学科の女学生の歌声を聞いたことがございます。
確か、日曜コンサートだったかな~。
パイプオルガンが、パフパフしていた記憶があります。(笑)
by あおい君と佐藤君と宗男議員 (2009-10-09 02:04)
宗男先生
このホールのコンサートですか、いいですね~。私が行った日は調律だったのでパイプオルガンがパフパフでなく、パ・・・・パ・・・・の繰り返しでした(笑)
by opas10 (2009-10-10 11:00)