０９年初の遠征は広島～建物編

広島は原爆のせいで一旦廃墟になった町なので、
思わぬところで歴史的建造物を見つける、という楽しみは全く期待していませんでした。
ところが、ホテルから市民球場へ向かう途中で
こんなオイシイ物件を見つけました。


広島市内は原爆で街中の建物はほとんど消滅し、
そんな中で奇跡的に残ったからこそ原爆ドームは世界遺産にまでなったはず。
しかし、これは様式からしてどう見ても戦前の物件。

建物に近寄ってみると、

ちゃんと説明板がありました。

やはりこの建物は戦前の物件で、日銀の広島支店だった建物。
原爆に遭ったもののドーム同様に躯体は奇跡的に残ったとのこと。
写真を見ると、一面廃墟の中で確かに残っています。
さすがに外壁は張り替えたそうですが、意匠などは以前のものを再現しているようです。

ディテールは、ものすごくちゃんとした古典様式。


後で調べたら、この建物は長野宇治平が手がけたものでした。
うむむ、道理でディテールまでしっかりしているわけだ。
広島で、しかも原爆ドームからそれほど離れていない場所で、
こんな歴史建造物に出会えるとは意外でした。

（つづく）