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09年初の遠征は広島~聖地巡礼編 [travel]

日を追うごとに景気減速が深刻化して
日本企業の業績が軒並み過去最悪レベルまで落ち込む中、
いつものオジサン軍団だけはカラ元気を出して遠征。
今回は広島です。

広島にはopas10にとって「聖地」ともいうべき場所があり、
何が何でも巡礼せねばならぬ、
ということで、普段なら絶対にできないような早起きをして
8:15羽田発の飛行機に乗ります。
市内に入り、いったんホテルに荷物を預けて「聖地」に向かいます。

広島市内は路面電車が縦横に走り回っていて、なかなか便利。
師匠のためのお土産カットということで早速撮影。
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あっというまに町の真ん中にある目的地に到着。

opas10が広島で必ず訪れたかった「聖地」はここ。
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カープファンにとって過去幾多のドラマや感動が生まれ
そして今年3月には閉鎖、取り壊されてしまう
「広島市民球場」。

opas10は、北の方の生まれながらも、野球はず~っと広島カープのファンなのです。
初優勝した1975年以来、カープ一筋。
しかし、本拠地の広島市民球場でカープの試合を見る、
という願いが叶わないまま昨シーズンが終わり、3月には球場が閉鎖になります。
せめて最後に「聖地」市民球場を見ておきたい、球場に一礼したいというのが
今回の遠征で業務以上に重要な目的でした。

外から見るだけでも、と思っていたら
嬉しいことに球場の中が自由に見学できるようになっていました。
早速中に入り、階段を上ると
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すぐにグランドです。
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思わず手を合わせて拝んでしまいました。
ここで高橋慶彦が走り回り、衣笠が複雑骨折の翌日にフルスイングをし、
水谷ジンちゃんやライトル、ギャレットがピンポン玉のように長打を連発。
三村から始まり正田、野村謙二郎から今の東出に至る攻守好打の内野手の系譜や
外木場→池谷→山根→川口そして津田恒美で頂点に至るといった快速球の系図、
その一方で、福士、北別府、佐々岡のような精密機械のようなコントロールの投手・・・。
などなど、頭の中にはかつての名手の活躍が次々と去来します。

外野席には入れないので、内野から眺めるしかありませんが
広島ファンにとって特別なポジションといえばここでしょう。
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ミスター赤ヘル、山本浩二のポジションの「センター」。

今でこそ星野ジャパンの頼りないコーチ、
日テレの「黒バラ」では妙なオジサン扱いされていますが、
広島ファンにとって山本浩二といえば神も同然。
おっと呼び捨てちゃいけない、「山本浩二様」。
攻守走の3拍子が揃ったスーパースターでした。
4番山本の「起死回生の一発」が何度チームを救ったことか。
衣笠と山本の二人の「試合を休まない」、「練習もプレーも手を抜かない」姿勢が
広島カープ黄金時代の伝統を作り上げたのです。
今でもカープの若手はよく練習するといわれているそうですが、
それは山本と衣笠が作り、高橋慶彦がサクセスストーリーとなってチームに定着していったものです。

市民球場は狭い、とよく言われていました。
東京ドームや神宮に比べると確かに狭いことは狭いのですが
その分選手とめちゃくちゃに距離が近いことが実感できました。
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これは選手にとってもファンにとっても非常によい環境だったのじゃないでしょうか。
この距離だと選手が少しでも手を抜いたら目利きのファンにはすぐバレてしまうし、
ヤジなんかもよく聞こえるでしょう。
選手の方はプレーに手が抜けないし、ヤジられないよう、褒められるように一生懸命練習する。
広島カープで名内野手が輩出するのはそういう理由があったのかもしれません。

ブルペンはいまや物置になっていましたが、ここもスタンドから近いしよく見えます。
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江夏~津田~大野~佐々岡そして永川に至るリリーフエースも
この距離感が生んだのかもしれません。

本当にほどよい距離間に市民球場、取り壊すには非常に惜しいと思いつつも、
一方で女子トイレですらこんな状態。
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場末の居酒屋でももっとちゃんとしているような・・・。
公共部分の貧弱さを見ると、やはり寿命だったのかと思わざるおえません。

気がつけば無人の球場に30分以上居続けていました。
最後の姿を目に焼き付け
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無人のグランドに一礼して聖地巡礼を終了。

球場前の道路を反対側にわたり、もう一度外観を撮影して
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後ろを振り返ったら、そこは原爆ドーム。
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日本人としてはここも巡礼しなければいけない、ということで
手を合わせて頭を垂れてきました。

(つづく)
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コメント 2

ninja250R(夢はタンデムシートに福田明日香を乗せたい)

初めてコメントさせていただきます。
最後の原爆ドームとカープは切っても切れない縁で結ばれていますね。
敗戦直後の痛手から中央(東京)に負けないそして戦後復興と立ち上がる広島と広島の人たちを広島名産の力強い生命力の鯉に准え広島カープと名づけた(後にマツダが加わって広島東洋カープになる)のです。たしかNHKのプロジェクトXでこの話がありました。感動物ですよ。自分はベイスターズの本拠地横浜生まれですが、幼少期の一時期の5年間広島に住んでいましので、そのためかカープにも贔屓が靡いてしまいます(笑)こっち(関東)でカープの試合が見られるのは横スタか東京ドームに限られますが。摩擦を避けるためドームにまで遠征しようかと思っています(笑)。まぁ、自分はアンチ巨人なので巨人の選手やファンに向かって軽い皮肉なヤジは飛ばしてもストレス発散になっても罪にはなりませんよね(笑)
by ninja250R(夢はタンデムシートに福田明日香を乗せたい) (2011-02-23 17:41) 

opas10

ninja250Rさま
コメントありがとうございます。広島市民球場は本当に街の真ん中、ドームの真向かいにあったのでビックリしました。江夏豊へのインタビューで構成された関川夏央さんの「サウスポー」という本で、優勝争いをしているカープに広島の街がどれだけ熱狂していたかが書かれていましたが、その空気感が実感できました。広島カープは、生い立ちからして、金の力でいい選手をひっぱてきては飼い殺しにしているどこかのチームとは対極にあり、若手が育ってきて攻撃陣に厚みが出てきた今年はちょっと期待できそうです。
by opas10 (2011-02-26 11:21) 

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