真夏にKyoto(建築編1:三条通り) [建築、デザイン]
「けいおん」を巡る師匠とのドタバタ旅行記をずいぶんと引っ張ってしましましたが、
ようやく今回からが本業(?)の建築編です。
事前リサーチにより三条通り沿いに美味しそうな建築物が密集していることをキャッチしていたので、
河原町三条から烏丸三条までを歩いてみました。
「けいおん」ですっかり有名になったJEUGIAのあるアーケードを抜けるとすぐに
武田五一の手による「旧毎日新聞社京都支局」のアールデコな建物がある
・・・・・はずなのですが見落としてしまいました。
途中で妙にケバケバしく飾り立てた古いビルがあったのでそれなのでしょう。
センサーが働かなかったということは、それだけ飾られちゃっていたということで。
それよりも、通りを下ったところに京都老舗旅館御三家のひとつ、「炭屋」を発見。
部屋はすべて数寄屋造りだそうですが、さすがに京都の老舗旅館、
外からは全くうかがい知ることができません。
どんなにセンサーが錆びていてもここは見過ごしません、「京都ダマシンカンパニー」。
1980年竣工、木造の外側に煉瓦を張りつけた構造になっているそうです。
元々は時計屋で、最初は時計台もあったそうですが、腐食が進んで今は撤去されました。
その後は象嵌店を経て、今は洋服屋。
店の前の自販機が建物のもつ雰囲気を壊しているのが残念。
今でも目立つのだから昔はもっと目立っていたんだろうなあ、と思い烏丸方向に進むと
これまた典型的なジャパニーズスタイルの旅館、「日昇別館」。
昔の豪商の屋敷を受け継いだ旅館だそうで、堂々たる木造2階建て。
そこからすぐの通り沿いには、「日本生命京都三条ビル」。
1914年の竣工で「辰野・片岡建築事務所」の手によるものです。
京都では数多くの赤レンガ建築を手がけている「辰野・片岡」ですが
この建物の外装は石貼りです。
(つづく)
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