今度は配水塔~駒沢から松陰神社界隈 [建築、デザイン]
団地の給水塔に続いての「水道建築ネタ」、
今回は給水塔に水を送る「水道局の配水塔」を見に行きました。
東京都水道局の「駒沢配水塔」は、
産業施設でありながらも意匠性に富んだ建築ということで知られています。
快晴の日曜の昼下がり、気分がお出かけモードになったので自転車を漕ぎ出す。
実はこの施設、Opas10家から結構近いのです。
迷うことなくあっさりと到着。
正面の円形の建物が配水塔です。
円筒の内径が14m、高さが30mもある巨大な建物です。
そんなバルキーな建物でありながらも塔のてっぺんにはパーゴラが載っており、
現代の無機質なお役所インフラ建築にはない、いい味をだしています。
もっと近くから塔を見ようとするも、周囲にはびっしりと住宅が建っており、
比較的よいアングルを見つけてもこんな感じ。
配水塔、ダブルであるというのがこれで初めてわかりました。
裏道を自転車で走り回ってやっと2つの塔の全体が見える場所を発見。
駒沢の次は、そのまま世田谷通り方面に北上して松陰神社へ。
レーモンド作の「日本聖公会東京聖十字教会」が住宅地の真ん中にあります。
レーモンドの作品が意外なところに残っていました。
集成材を使った「カマボコ兵舎」形の小ぶりな建物です。
細い路地をさんざん迷った挙句やっと発見、しかも道が細いのでアングルが限られてしまい、
この角度くらいしか写真が撮れませんでした。
いまひとつ不完全燃焼のまま路地を出ようとすると・・・・・・意外な掘り出し物が。
ここまで見事な銭湯が松陰神社で現役で残っているとは。ビックリです。
特に左手の松の木が実にいい味を出しています。
破風のディテールも実にすばらしい。
以前から松陰神社界隈には掘り出し物がありそうだと感じていたのですが、
ここまで見事な銭湯建築が残っているのは本当に驚きました。
このほか表通りの商店街にも大店の風格を残した商店や
店舗兼住宅が集まった看板建築が残っています。
かつては藤森照信先生が神田、築地界隈で多数発見した様式ですが、
バブル期の再開発やここ数年の都心回帰による高層マンション建設でいまやすっかり絶滅し、
かえって世田谷のような住宅地に残っているようです。
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