前川國男邸:江戸東京建物園 [建築、デザイン]
前々回に宣言しましたとおり、先週から今週にかけてopas10は、
日本経済復活(?)のために、
ローソンの「けいおんフェア」に財布のヒモを緩めています(笑)。
キャンペーン初日にはこのあたりをゲット。
劇中は「幻の」とまで言われている設定だった「ゴールデンチョコパン」、
甘さ抑えめでかなり美味でした。
そして、師匠は師匠で自分の朝食用に
カレーパン(米粉を使い、油で揚げていないヘルシーなものらしい)を買っていたのでした。
今回のタイトル&ご来訪の皆さんの関心と無関係な話(笑)はこのくらいにして、
晴天に恵まれた連休初日、「江戸東京たてもの園」へチャリ遠征を試みました。
地図を見てルートを検討し、横浜並の片道2時間コースを覚悟して出かけところ、
やけにスイスイと進み、アレヨアレヨと言う間に1時間半で到着。
意外に近いことが発覚したので、これから頻繁に通いそうです(笑)。
「たてもの園」には、師匠が小学生の時に一度来たことがあります。
その頃のopas10は、
多少の予備知識はあれどまだ本格的な建築マニアになっておらず、
ささ~っと見て回っただけでした。
晴れてマニアとして(?)訪れる今回、
じっくりと腰を据えて眺めようと決めていた建物が2点ありました。
そのうちのひとつが、「前川國男邸(1942)」です。
名作と呼ばれる前川作品は数多ありますが、
この自宅はその原点ともなった案件であり、
また四谷に自社ビルが完成するまでは自宅兼事務所として使われ、
初期作品を生み出した場所でもあります。
内部空間は、中央の居間(サロン)が吹き抜けになり、
ガラス格子窓から太陽光が差し込み、非常に解放的です。
まさに「コルビジェ5原則」のピロティそのもの!
居間の上部はロフト風の2階になっており、
見学に来ていた親子連れの子どもが、「こんな家に住みたい」と言っていました。
直感的に子どもが住んでみたいと思うような空間を作り上げる
前川國男のスゴさを改めて感じました。
また、居間に出入りする扉や開口部分の寸法は、
「モデュロール」理論に基づいています。
サロンの隣には、シンプルな書斎。
机の面取りや椅子の背の曲面のなど、
現物を見ながらでないと絶対に伝えられないのですが、
ものすごく気持ちいいRなんですよ。
前川邸が造られた1942(昭和17)年は、太平洋戦争が始まった翌年で、
使える建築資材は限られており、また建築統制規制で面積も30坪以内という制限がありました。
でもこの家にいるとものすごい豊かな気分が味わえるんですよ。
まあ、確かに全体的に質素です。華美さは微塵もありません。
でもそれがものすごく安らぐし、
Less is More っていうのはこういうことなんだなあと実感できるのです。
資材統制で化学、金属系素材が入手できないので自然素材、主に木材しか使っていませんが、
今となってはそれが故に贅沢にも感じます。
ちなみにこの柱材なんて電柱の再利用なんですよ。
自分の中で、前川熱が改めて上がったのでした。
(つづく)
前川國男邸 すばらしいですね。。。
今はマンション暮らしですが
いつか生まれた土地に帰って
平屋の家を作りたいと思っています。
by rtfk (2011-05-22 12:40)
nice ありがとうございました。
by kawasemi (2011-05-22 14:21)
ゴールデンチョコパンミニ、気になります〜 ^^
江戸東京建物園は、今度行ってみようと思っていたところです。こんなに素晴らしい建物が見られるんですね。なんとなく落ち着くという感じが伝わってきました。あの黒い影のような人間と目盛りがペアになったコルビュジエのモデュロール思い出しました。
by carotte (2011-05-22 22:27)
なんて素敵なおウチ!
直感的に子どもが住んでみたいと思うような空間、、、
それは解放感と温もりだと思います。
だだっ広いだけの空間は、かえって落ち着かないものですが、
ミニマムな解放感というか、上手く言えないんですが、
そんな印象を受けました。
最初のお写真で、吹きぬけ部分の格子が素敵!と思いました。
やわらかな、いい日差しが差し込むのでしょうね。
by cjlewis (2011-05-23 18:20)
rtfkさま
自分の生まれた土地でシンプルな平屋で暮らす・・・・これからはそういうのが理想的なライフスタイルになっていくでしょうね。
kawasemiさま
きんつばと最中の起源は、なるほど、と唸りました。これからも楽しみにしております。
carotteさま
ゴールデンチョコパン、卒業式前日に食べた上級生4人が感動するわけだ、と納得いきました(笑)。そしてモデュロールからすぐにあのビジュアルが浮かぶとは、やはりcarotteさま只者ではないですね(笑)
cjlewisさま
さすが目のつけどころが通ですね!あの格子窓ですが、最後の写真でおわかりのように、屋根から少しセットバックしているんですよ。なので、直接強い日差しが部屋に入るのでなく、ほんの少し柔らかくなった太陽光が差し込んで、すっごく気持ちいいんですよ!
by opas10 (2011-05-28 12:31)