8月の金沢(9):武家屋敷跡 [建築、デザイン]
気がつけばもう10月、
今年も残すところ2ヶ月となりました、早い。
あと2ヶ月すればもう師走だし、
さらに映画「けいおん!」も公開だし(笑)。
さらに今週は、全国的に寒くなるそうです。
真夏の金沢のネタもそろそろ季節外れになってきたようです。
金沢の観光名所といえば、兼六園と並んでメジャーなのが
長町界隈の「武家屋敷」エリア。
明治維新でお武家さまは経済的に没落したものの、
このエリアの上・中級武士の屋敷は、
新興の豪商が競って入手して住居にしたことから、
区画が比較的昔のままに保たれたそうです。
土塀と石畳の路地が続く様子は
古の風情をそのまま伝えてくれます。
また、今から400年前に造られた、
犀川を源流とする大野庄用水が
実にいい味わいを醸し出しています。
道沿いには、創業天保元年という老舗の飴屋。
ここの飴の原料は米と麦(!)。
穀物の糖化液で甘味を出しているそうです。
武家屋敷跡でも目的地は、
加賀藩で代々奉行職を務めてきた「野村家屋敷跡」。
元々の屋敷は残っていませんが、
かつての邸宅の一部を既存の庭園に移築したものです。
ご覧のとおり、広大な庭園ではありませんが、
むしろ限られたスペースの中で、バランスよくまとまっており、
アメリカの雑誌「The Japanese Garden Journal」の2005年ランキングでも
第7位に選ばれました。
濡れ縁に座っていると、
暑さを忘れてついつい長居したくなります。
光の入り方もまた絶妙。
庭園に面した部屋の天井は、
なんと総檜の格天井。
武家屋敷跡野村家は、
文化的価値だけでなく、
加賀藩の財政的な豊かさと格式の高さを今に伝えているのでした。
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今年も2ヶ月で師走ですか.....。ついこの間まで猛暑の夏だったのに.....恐ろしい勢いで時間だけが過ぎて行きます。師走の映画館には、中年の皆さんが勢揃いするんでしょうか?^^;;
それはともかくとして、穀物で作る飴は、先日、NHKのBSで取り上げていました。ここだったかどうか忘れましたが、日本海側の町のようでした。すごく手間ひまかかるんですよね。
庭園は変化に富んだ作りのようで面白いですね。池の飛び石(?)の上を歩いてみたい衝動にかられます。全体に涼しげなんですけど、やっぱり暑いんでしょうね。
by carotte (2011-10-02 16:59)
武家屋敷エリア、散策には最高ですね、 歩いてみたい。
いつか必ず行きます!
by Jetstream777 (2011-10-03 14:05)
写真を拝見していてとても落ち着いた気分になります^^)
日本人なんですね~(^w^)
by rtfk (2011-10-03 23:14)
carotteさま
改めて写真で見ると涼しげに見える庭園ですが、実際はモワっとした暑さで汗だくになっていました。それでも濡れ縁に腰かけていると、足元が何となくヒンヤリと感じられて落ち着きくんだすよね~。
Jetstream777さま
このエリアは散策にはうってつけです。観光資源として多少のお化粧は施してありますが、路地を入ると昔ながらの普通の生活も垣間見ることげできます。
rtfkさま
あまり大きくない庭園ですが、限られた空間の中にいろいろな要素を凝縮しているので、日本人のDNAが反応するんでしょうかね~。いいお庭です!
by opas10 (2011-10-09 11:29)
水の流れる町ってなんか落ち着きますよね。
生まれた家の周りがそんな環境だったせいかもしれませんが^^
by ぐす (2011-10-09 16:02)
たしかあのAPAグループの奥様社長もお住まいでは?
by U3 (2011-10-09 21:59)
ぐすさま
そうなんですよ、なんだか疏水のある街ってものすごく落ち着きますね!これも日本人のDNAに刻まれたアーキタイプなんでしょうかね~。
U3さま
なんと、あの派手な帽子の社長もあのエリアにお住まいだったのですか!?ちなみにこの日の最後は駅前のAPAホテルの温泉で汗を流しました。
by opas10 (2011-10-15 11:08)