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建築行脚@上野の森(5:岡田信一郎part2) [建築、デザイン]

岡田信一郎の代表作は、
前回のブログで取り上げた明治生命館や大阪中ノ島の中央公会堂といった
欧州古典様式建築だけでなく、
あの「歌舞伎座」もそうなのです。
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洋式建築の名手は、和式建築でも並々ならぬ手腕を発揮していたのでした。

そして上野にも岡田が手がけた和式建築があるのです。
上野駅を背中にして、芸大の美術学部の壁に沿ってぐるりと回りこむと
護国院があります。
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護国院は、寛永寺の子院で、本堂は1722年に再建された古建築です。
関東大震災後に、市立二中(現・上野高校)が建設されるため、
本堂を現在の場所に移築する工事を担当したのが岡田信一郎でした。
その際に、岡田の設計で庫裏が新築されたそうです。
実際に護国院へ行ってみたものの、どれがその庫裏だかよくわからん状態。
ただ、護国院は静かな、しっとりした佇まいのお寺でした。

上野にある岡田作品で、もうひとつ意表を突いたものが
公園の中心部、動物園入口の手前左側にあります。
小松宮彰仁親王像の「台座」 。
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こういった小品にも岡田テイストが垣間見えます。

(つづく)
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